口腔カンジダ症/鵞口瘡/口角炎

口腔内にもカンジダ菌が常在していることは述べましたが、その割合は3~4割にものぼるのだとか。これも口腔内でカンジダ菌が増殖したり、形態が変化したりすることで発症するとされています。

その大きな要因のひとつは、やはり体の抵抗力が低下しているとき、ステロイド薬や抗菌剤、抗生物質を長期にわたり服用している、免疫力が低下しやすい糖尿病などの病気を持っている人、高齢者などでも発症しやすい病気です。

そのほか、口腔内の不潔も要因に挙げられます。口腔内を洗っていない、入れ歯を入れっぱなしにしている、唾液分泌が減少しているなども、口腔カンジダ症を引き起こす誘因です。

症状はさまざまですが、大きく白い苔状のものができるケース(偽膜性カンジダ症)と、粘膜が赤くなるケース(萎縮性カンジダ症)とがあります。多くの場合は偽膜性カンジダ症で、頬や舌、唇などの粘膜に白色の苔状のものができて、ぬぐうと取れるのですが、その下は赤変しています。痛みもほとんどなく、食べ物などしみることがあるくらいです。

口腔カンジダ症を発症すると、高い確率で併発するのが、カンジダ性口角炎とカンジダ性口唇炎。口角部分や唇の皮膚、粘膜でカンジダ菌が増殖することで発症し、びらんや皮膚に亀裂が生じます。口を開けるときなどに、痛みが生じることがあります。

口腔カンジダ症と同様の症状が乳幼児で発症すると、鵞口瘡(がこうそう)と呼ばれます。新生児、乳幼児にみられ、不潔にしている乳首などを介して感染するとされています。症状は、口腔内の内側、舌、唇に白色の粘膜斑ができ、こすってもはがせません。痛みもなく、哺乳などにはまったく問題がなく、治療も不要です。しかし、慢性的に出てくると抵抗力が落ちてくるケースがあるので、乳首を清潔に保つ、哺乳瓶の消毒をきちんと行うなどの対策を立てましょう。


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